先日、ある部屋の若い衆とちゃんこを食べていて。
「まずいっすよ。オレ、ここ3場所勝ち越してないっす」
とか、
「今年に入って通算9連敗中だ~!」
などなど話しているのを・・・なぜか「お赤飯」(笑)を食べながら聴いていた。
花子はあんまり慰めないし、励まさない。
「はっはっは~。弱いねぇ。勝ち越したらラーメンおごっちゃるわ」
「負けっぷりはよかったのか? それなら許す!」
くらいしか・・・言わないというか「言えない」んだなぁ、これが。
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いやね。私は最近、思うんであります。
長年「一対一の裸のオトコの闘い」を目にしていると。
「相撲」・・・「勝負」に負けても明日はあるんだなぁ、と。
当たり前なんだけどね。
来場所がまた来るんだ、土俵を自ら下りるまでこれが続くんだなぁ、と。
高校野球のように有無を言わせず「一回戦敗退、即退場」はない。
今日負けたら、明日勝てばいい。
そしていきなり結論に飛ぶ。
究極のところ、今後の「人生」で勝てりゃいいんだ。
そのために「今日の負け」がある。
「負けを知れば知るほど、男は『人生』において勝てる。・・・長い勝負なんだ」
と思っている。
ある親方が、
「強いだけのヤツは、負けを知らない不幸がある。
負けを知らないから『負け方』を失敗するんだよ」
と言ってたのを思い出す。
相撲取り・スポーツ選手と違って、
私らは、幸か不幸か。
終わり・区切りのない、長い長い、結果のわからない白も黒もない「競技人生」だ。
何と闘ってるんか、敵は誰なんだかもわからない。
死ぬ間際に、
「お。ギリギリ8勝7敗。勝ち越した人生だったかもな」と思えれば。
これ。これでいいっすよ。
人生、「トーナメント方式」ではない。 「時間無制限の1本勝負」。
花子は「人生全勝優勝!」目指すけど(笑)。
(実は・・・こんな気合いも大事よね?)