27 May千秋楽から1週間。

本当に感慨深い千秋楽でした。

近年稀に見る、いい場所だったとも思えるくらい。
滅多に酒を飲まず、
とくに最近はダイエットで口にするものも選んでいる元武蔵丸の振分親方に、
たまたま千秋楽の夜、電話をすると。
「今、久しぶりに家で飲んでるんだ。焼酎を。本当にいい場所だった。ホッとしたよ・・・」
って。
さすがの元横綱もそうなんか・・・。

この言葉に尽きます。

~~~~~

2月から事実上の「外出禁止令」が出てて、
若い力士たちは息が詰る寸前でもあったのでは?

場所後、どこの部屋も1週間はお休み。
ここ数日、若いお相撲さんとすれ違うことが多い。
今日は電車の中でも遭遇したり。
「やっと、秋葉原に欲しかったゲームを買いに行けたんですよ~」
って。

すれ違う子すれ違う子、み~んな笑顔なのよ。

両国に住んでる花子なのに、それまでは本当に力士を見掛けなかったから。
近所に住む主婦の友人も、
「花子ちゃんが、『八百長騒動が長引いて、若い力士たちもきっと不安で動揺してる。
彼らを見たら、頑張って! と声掛けてあげてよね』って言ってたでしょ?
私の子どもに『おすもうさんー。がんばってー』と言わせようと思ってたんだけどさ。
全然いないじゃないのよ?」
なんて言ってたくらいだった。

だから、
異例な形ではあったけれど、やっとひさしぶりの「本場所」を終えて、
自分たちの「仕事」をまっとうできた力士たちの・・・
すれ違いざまの鬢付け油の匂いと笑顔が、なんだかうれしくもあり。

これからは堂々と胸張って両国歩けぃ。
ここは、あなたたちの街よ。

  そう言いたくなる「5月技量審査場所」でした。

~~~~

そして、また。改めてこうも思った。

「大相撲という伝統文化の担い手」・・・私たち一般人にはできないのだな、と。
もう、あなたたちに託すしかないの。
若いのにチョンマゲなんて結っちゃってさー。
あたしがオトコだったら、イヤだね(笑)。

魁皇が以前言ってたけど、
「冬の寒い日、朝起きて、普通の人は『ああ、寒い。もう1枚上着を着よう』と思うでしょ。
でもオレたちゃ、 そ・こ・か・ら・脱ぐんですからね。裸になるんすよ?」

・・・うんうん。それだけでもエライよ(笑)。
「明日からチョンマゲ結え」「裸でふんどし締めろ」
って言われて、今、この世の中・・・誰ができる?

だから、これからも「ヨカタ」=「一般人」は応援しなきゃ。
この日本の文化を、曲がりなりにも(?)
代わりに背負ってくれている「特別な」オトコたちを。

「あれがいけない」「これがいけない」
っていちいちアゲアシ取る、足を引っ張るんではなく。

私たち一般人は、自国の文化をもっと知り、応援し。
見守る、育てる(=共存する)って気持ちで行きたいものです。

~~~

場所前は「入場料を取って震災義援金に回せばいいのに」
なんて意見もありましたが、終ってみれば結局は「無料」でよかったのかも。
私の周囲の相撲ファンの友人・知人が、
「無料でチケット4枚手に入るから、今まで見たことの無い人を気軽に誘って
相撲のオモシロさを知ってもらえた」って。

そして。
「こんなにシンプルに取組だけに集中して見ることができ、
そうだ、格闘技でもあったんだな、とオモシロさを再認識できた」
「さらに相撲のよさがわかった。伝わって来るものがあったよ。
やっぱり相撲は、なくてはならないものだよな・・・ってありがたみさえ感じた」
なんて意見も。

~~~

NHKの中継がなく、
(今回の問題に関係なく5月からはNHKのBS中継は廃止が決まってたが)
おじいちゃん・おばあちゃんのファンは、
なかなか見られなくてかわいそうだと思ってたけど、
こんなニュースもありましたわ。   ↓

白鵬の優勝表彰式にも「8888(パチパチパチパチ)」と惜しみない賛辞コメント

 NHKの中継がなかった大相撲「五月技量審査場所」をニコニコ動画で生中継していたが、15日間の視聴者が延べ160万人に達したことが明らかになった。

 初日~千秋楽まで、そして序の口から幕内結びの一番まで8時30分~18時00分の長時間にわたって中継された「五月技量審査場所」の生中継。22日の千秋楽も9万人近くの来場者から16万件近くのコメントが書き込まれるなど大盛況となり、最終的に今回の大相撲中継の視聴者は合計で約160万人にも上った。

 中盤以降は各取組の前にそれぞれの力士のこれまでの成績をコメントで書き込む“職人”も現れるなど大盛況。もっとも盛り上がったのは、やはり千秋楽結びの一番となった横綱・白鵬と大関・魁皇の対戦。ぶつかり合った白鵬と魁皇はどちらも一歩も譲らない相撲を展開し、一瞬の膠着状態に入る。この熱い展開に視聴者からも「うおおおおお」「行け魁皇!」「白鵬決めろー!」といった興奮が伝わるコメントが書き込まれていく。結果はいち早く右上手を取った魁皇が、粘りに粘った結果白鵬を寄り切って勝利。この勝利にコメントが弾幕となって流れたほどだった。

 表彰式では魁皇に敗れたものの13勝2敗という成績で優勝した白鵬に「88888888」という拍手コメント弾幕が惜しみなく送られていた。中継終了時には、視聴者から拍手弾幕と共に、「いやー面白かった」「明日から寂しくなるね」「来場所も放送してください」「運営さんありがとう」「またみんなで見よう!」「来場所もニコニコで会いましょう」などの書き込みも見られた。テレビで中継しなかったこともあり、ネットでの中継が新たなファン層を掘り起こす結果となったようだ。

  

ちょっとちょっとぉ、いいじゃないの~!
相撲協会、「損して得とれ」「禍転じて福となす」じゃないけれど、
や~っぱり「悪運」強いよねぇ(笑)。

もちろん、これが次の名古屋場所・その後につながればいいのだけれど。

   さ~て。来週のサザエさんは~?
   ではなく。
   次回は(来週になるだろう)、
   この技量審査場所に花子のもとにやってきた
   「土俵の神様」を披露いたしますぜ。 うしし。お楽しみに。

      さ。私も力士同様、1週間はのんびり。(その分、長くなっちゃったかな)

      「夜の全勝」目指します。酒がうまいぜぃ。