14 Jun「年寄株」・・・引退後のあれこれ。

元高見山の東関親方が、この度,、定年退職。
所属力士の潮丸が引退し、跡を継ぐことになりました。

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「まだまだ現役続けられるけど、相撲界ならではの掟・事情」
もあったりでの引退。
近年では立浪(元・旭豊)、佐渡ヶ嶽(元・琴の若)も、
先代の跡を継ぐべく、引退しましたなぁ・・・。

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私が知ってる限りでの話・・・なのですが。

舞の海、小錦、三代目若乃花(お兄ちゃん)、曙。
一昔前、いずれも角界を代表するような人気を博し、
かなり大相撲人気に貢献していた力士。
でも、今はみんな、角界を離れてしまっています。

もちろん、
「相撲協会に残りたかったけれど、たまたま年寄株の空きがなかった」
「協会に残るより、他の世界で自分を試してみたい」
などと、それぞれの理由で角界を去ることになった、と思います。

しかし。
もったいない。
本人が・・・じゃなくて「相撲界にとって」ですよ。
なかでも、昔、よく耳にした話。

「小錦と曙は、後進に対して絶対にいい指導者になったと思う。
協会としても国際化していく相撲界の中で、その存在価値は貴重だったろう」

って。いまさらそんなこと言ってもね・・・。
でも。
相撲界を飛び出ていった理由はそれぞれでも、
他の世界で生きていける才能のある人が、
出るべくして出て行った・・・と花子は思ってます。

というのも。

現在、107名(だっけ? 最近定年した方もいたりで総数不明)
いる親方衆のなかで、「おいおい~」って物言いつけたくなる親方もいるから。

「相撲界という特殊な世界で守られて、生きていくしかないんだな」
って、思わざるを得ない親方って、いるもの。

それとは違う話だが、
ある若い親方なんて、奥サンの地元の「某地方」に住んでるのよ?
これは花子も驚きました。

「え? 部屋付きの親方とはいえ、基本は東京に住んで、
普段は若い衆の稽古を指導しに所属部屋に通わなきゃいけないんじゃないですか?」
「師匠が、『来なくてもいい』って認めてるらしいから、
東京の場所開催中は滞在して、後は何か用事がある時に、
たまに上京てしはいるみたいなんですがね~」
「え~???? そんなのあり? なんのための親方なの?」

.・・・。

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おとうと弟子思いで、多忙な師匠の代わりに指導に熱心で、
師匠の目の届かない、普段の日々のあれこれに目を配り。
若い衆の相談役にもなり、時には師匠からおとうと弟子を庇うような、
そんな熱い・・・若い親方もいる。

でも。
1億数千万円といわれておる年寄株を購入できずに、
今は「借り株」で、相撲協会に残ってたりしてて。
そんな貴重な若い親方が、いずれ相撲界を去らなければいけない図式。

なんか変だよな。

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現役時代、ただ「後援者」=タニマチにいい顔して金集めに精出し、
自分の師匠に権力があったりで、今、うまく生き残ってるようなチャラい親方と。

一方、相撲だけにひたすら精進して、お金のことなんて考える暇もなく頑張り、
「世渡り下手」だったけど、今、後進にしっかり「相撲道」を伝えられる親方と。

   これからの相撲界にとって、どっちが大事なのだろうか。 
  
     って・・・言うまでもなく明白だけどね。・・・残念だわ。