08 May初日を迎えるに当たりまして。

ダメだ。寝られない。
・・・お前、力士か? つうの。

もしかしたら。
花子のように、この時間まで寝られない、そんな力士も多いのかもな・・・
と思いながら、朝を迎えた。

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今場所は、
すべてのお相撲さんが・・・横綱から序ノ口力士まで、
みんなが、いろんなプレッシャーを抱えて上がる土俵だろう。
それぞれが、今までにない緊張感も持ってるに違いない。
稽古は続けていても、3月春場所がなかった影響での
コンディション・調整法、気持ちの持ちよう=モチベーション維持。
はたまた「テンション上がり具合」も、
きっと今までの場所とはまったく違うだろう、と想像する。

不安ばかりなんじゃないか。天下の横綱も、大関も。

属する相撲協会が揺れ、大勢の「仲間たち」がいなくなった。
自分には関係ない問題だった、と言えても、もちろん動揺はあったはず。

「力士」という、その存在意義まで問われたような、この3ヶ月間だったから。

若い、相撲の世界しか知らない、それだけを信じて今を生きている子たちにとっては、
「とにかく馬鹿になって(*何も考えずに、という意味で)稽古するしかない」
と、それこそ残酷な3ヶ月だったのかもしれない、と思いを馳せる。

そして。
すべてにおいて、異例なことばかりの本場所を迎える。

「国技館の、本場所の土俵に立てるのがうれしいっすよ~」

との、若い力士のノー天気なんだか図太いんだか(笑)の言葉に、
ちょっと救われた。(アンタ絶対勝ち越すよ・・・)

優勝は誰だろうとか、今場所は誰が調子よさそうだとか、
そうじゃなくて。
「みんな、自分の持ってるものを出し切れるか」
「みんな、今場所をどう乗り切れるか」
それを、見守っていたいんだ。

    ・・・といっていた武蔵丸(振分親方)に、涙ちょちょぎれ。