18 Novある「元・叩き上げ力士」のお言葉。

(*写真は本文に関係ございやせん)

外国勢や学生出身力士ばかりが活躍する、今日この頃の相撲界。
先日、たまたまある大学相撲部出身のヒト(アラフォー)とお話しました。

「1年生は奴隷。風呂で先輩の背中を流す時のセリフから教えられるんですよ。
『○○です! 今から背中を流させていただきますので宜しくお願いします!』
と声を掛けてから先輩の背中を流すんです。
そのほか、稽古が終わったあとに先輩たちが一服するんで、タバコを常備しておくんです。
なぜかタバコの買い置きは、下級生の自腹なんすよね。
稽古場の上がり座敷に座ってる先輩ひとりひとりに順番にタバコを差し出して、
『失礼します! 火をつけさせていただきますっ!』って」。(おいおい、ホストかよ!)

体育会系ならでは・・・というか、これ「任侠の世界」?(笑)
よく「4年生は神様で3年生が天皇」で2年生はなんだっけ? とにかく1年生は「奴隷」とはよく言ったもの。
下級生も3、4年生になれば自分も同じことをしてもらえるのが大学相撲界。
・・・10年ひと昔とすれば、ふた昔も前の話だけど、今でもそうなのかしらねぇ。

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そんな話を聞いたあと、今度は同じくアラフォーの「元・叩き上げ」=中卒力士と話す機会が。

「学生出身のみんながみんな、とはもちろん言えないよ? でも、オレがずっと見て来た限りでは、
学生出身の関取って、大学時代の先輩後輩のような感覚で、付け人をただ使い回すだけのヤツもいるんだよね。
違うんだよ! 付け人って、自分のものじゃなくて『師匠の弟子』なの!
師匠の弟子を貸していただいて、自分の身の回りのことをしてもらってる、って考えなきゃ。
だからこそ『ありがとな』と骨折り(=お小遣いのこと)あげたり、美味いもの食べさせてやってさ。
相撲でも人付き合いでも、自分が教えてあげられることを、傍にいさせて学ばせる。それが師匠への恩返しにもなるんだから。
『オレも関取になったら、この○○関みたいに若い衆に接してあげよう』と思わせなきゃ。
今、学生出身力士が若くして師匠になってる例も増えてきたけれど・・・そこんとこ考えると大丈夫なんかなぁ~と思うんすよ」。

なるほど・・・。 深くうなずく花子でございやした。

思えば花子も「高校中退」→「働く」→「定時制高校再入学」→「大学進学」と、
「叩き上げ」なんだか「学生出身」なんだか、よくわからん人生ではあるが・・

とりあえずは 「女」でよかった(笑)。