02 May花子、海を渡・・・ってる場合ではないのだが。

朝青お面

写真は、今は懐かしくも思う、横綱朝青龍のラバーマスク。
約3年前の引退後、アメ横の雑貨店で半額だったので買ってみた。

明日から徳之島。四国の「徳島」じゃなくて、鹿児島県大島郡・奄美諸島の「徳之島」です。
名物の闘牛を見たくて行くんだけどね。
番付があって「横綱」の牛ももちろんいて、大会は「本場所」と言われてるらしいわよ!
わくわく。人間の相撲より面白いんじゃなかろうか?

さて。
島の地元の少年相撲クラブの子どもたちは、全国大会で活躍してる逸材が多い。
ご縁もあって、彼たちの稽古も見てくるつもり。
徳之島といえば、「まゆ毛の朝潮」「毛ガニの朝潮」と言われた、第46代横綱・朝潮の出身地。
もちろん地元の英雄で、銅像まで建っているの。
この相撲クラブの子で、その初代朝潮の血縁の子がいる。
将来は角界入りを希望してる。
もちろん、地元のみなさんの夢=「徳之島から、また横綱朝潮を!(その次の朝潮は大関どまり・・・)」ってのがあるし、
路線として入門するなら高砂部屋よね。
でもね、だからって徳之島からはみんな「高砂」に行くかって、それは違う。
相撲強豪高校・大学ってルートができあがっていて、その結果、角界は偏りつつある。
でも、離島の中学出たばかりの、夢を持った少年たちの将来が「オトナの事情」に左右されてしまうって、可哀想に思うの。
「○○関のファンで、あの部屋に行きたい」などの思いもあるだろうし、
その子それぞれの性格もある。「厳しい部屋のほうが伸びるかな」「アットホームな部屋のほうがいいかも」「のびのびした明るい部屋がいい」って、監督さんや親御さんの考えもいろいろある。

相撲界の師匠の考え方や指導法、部屋の雰囲気など、それぞれだ。
師匠と弟子の「相性」もあると思う。
1度入門したら、そこで頑張るしかないのが相撲界。
野球のようにトレードや移籍はできない。
だから、「オトナの事情」「流れ」で入門するのって、
せっかくの芽をつぶしてしまうことにもなるかもしれない。

誤解を恐れず言えば、朝青龍は「あ・の」高砂親方の元だからこそ、横綱になれた気もする。
これが、もし○○部屋だったら、××師匠の元だったら、どうだったのか・・・?

そんなことを考える、今日この頃。
どこの部屋だって・・・否、相撲界全体で「新弟子」が欲しい。

花子は、相撲そのものでなく「ちゃんこだ」「おかみさんだ」って「サイドネタ」の取材が多い。
だからこそ普段は見せない「それぞれの部屋の顔」も見せてくれてるかな、と自負している。

お世話になってる親方、仲良しのおかみさん、とっても素敵な兄弟子力士なども、たくさんいるけど。
でも、それは花子は「しがらみ」とはしないわ。
相撲界を目指すひとりの男の子の人生が決まるのだ。
だからあたしは、しがらみなく「いろんな部屋」を泳いで勉強します。

そして、「ひとりの男の子の人生の岐路」に、
「こんな部屋もあるよ」「この部屋も見てみれば」って、
ちょっとだけアドバイスをできる存在になれれば、と思うのでもある。

徳之島の豆力士たちは、みんな○○部屋に!じゃなくて。

「おまえら全員相撲取り=『日本相撲協会力士養成員』にするからな! 行きたい部屋を考えときなさい!」
と言ってきますわな
 
  関係者のみなさま。花子への付け届けは不要です(笑)。