花子は、自分の好きな横綱・大関が書いた「忍」という一字の色紙を集めている。
(嫌いなヒトのはもちろんいらない。・・・横綱xとかね(笑))
先日、双葉山原稿をやっとこさ書き終わり、
ヤフオクを覗いていると。
「第40代横綱 東富士」のが出てた。
好きも嫌いも、よくわかんないわ・・・。
のちにプロレスラーになったということくらいしか知らないし。
ふ~ん。別にいらないなぁ・・・。
今、財政難だしなぁ・・・。(プロレスマスク2つも買っちゃったし)
焼酎片手に説明文を読んでると、
「双葉山にことのほか可愛がられ、『おい、キン坊!』と呼ばれていた東富士・・・うんぬん・・・」
はっ? なんですと?
あの双葉山さまが可愛がっていたですと?
・・・「ポチッ」。はい入札。
だって反射的にカラダが反応してしまうんだもの。
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花子をヤフオク地獄に陥れた張本人でもある
相撲ファンの知人が、
「花子、お前入札しただろ?」と目ざとく見つける。
「バレた?」
「たかが色紙に。金がもったいない」
「あんたね、双葉山さまは本当に可愛がってたのよ、東富士のことを!(=さっき説明文で知ったばかりのクセに偉そうに)今回、双葉山さまの原稿を書かせていただいた、ま・さ・に・こ・の時期にキン坊が現れるなんて!(=すでにキン坊呼ばわり)何かの縁よ。双葉山さまの色紙の横に、これを置いてあげるのっ! それができるのは花子しかいないのよっ!!(はーはー)」
「意味ねぇなぁ・・・」
「女のロマンに口出さないでいただけるかしら?」
と、ついつい口をついて出てしまったものの。
これが花子の「ロマン」だったとは・・・自分でもまったく知らなんだわよ。
落札しちゃった。
懐の寂しい春です・・・・・・・自業自得。
久しぶりに苦しんで書いた、心のダーリン「双葉山さま」の原稿。
姉弟子が、「ほかの力士のことを書くのとは違う『生みの苦しみ』があるんだね。
さすが双葉山だ。花子、頑張りなさいね!」と言ってくれていた。
その原稿、よろしかったらお手にとってみてください。
『オール讀物』4月号 「双葉山生誕百年」(ちゃんこ百景)。 ↓