14 Janおつかれさんよ~ おつかれさんよ~

あ。「おふくろさんよ~」だったか。

千代大海が引退。知ったのが11時。
「え~! 会見、今日2時から?」
すぐに風呂に入り(二日酔い)、残ってたオシゴト片付けて、
チャリンコぶっ飛ばして花屋さんに。
間に合った~。
で。
花束贈呈フラワーガール♪ (40過ぎてて申し訳ない)
だいたい、元ヤンキーって感激屋だからねぇ。

「うわ・・・花子さん・・・ありがとう~(うるうる)」
「いやいや、お疲れ様~。今まで世話になったね~。ありがとね~」。

・・・。どっちが。 いや、どっちもどっち、ね。
なんだか本当に人懐っこくて素直な子で、
「こんな弟がいたら面白いやな」
って思える関取でした。
男気もあるしね。
そのときそのときのお気に入りの女の子の話なんかも、
よく聞かされたもんだなぁ。・・・詳細は省く(笑)。

~~~

「お、花束係~。そんなに目立ちたいの?」「テレビ映りたいの~?」
なんて冷やかす同業者も中にはいるんだけど、プンプン。
誰が今さらテレビなんか映って喜ぶかっての。
私は、フリーのライターで、
なかでもお相撲さんたちを題材にいろいろ書かせてもらって十数年。
で、今がある。
ホントにありがたい。
彼らが相撲を頑張ってくれたことで注目され、話題にもなり、私に仕事がもたらされる。
もちろん「原稿料」は出版社からいただくわけだが、
「お相撲さんあってのお仕事」という気持ちは、今でも変わらん。
そこんとこは、黙っててもお給料がもらえ、
会社に所属していて言うがままに異動させられ、
相撲担当に配属されちゃったよ~なんて
「サラリーマン」記者と、スタンスは違うと思う。

「ありがとね。メシのタネにさせてもらったよ」の、
ただその感謝の気持ちだけで、花を渡す。
花で済むなら安いもんでぃ! ってくらいよ。

「豚に真珠」「相撲取りに花」でしてね、相撲取りに花なんぞ贈る・・・
実は、こ~んなに無駄なことなんてないの(笑)。
(よく、相撲部屋でほったらかしのままの花や鉢など目にするわ・・・)

でもね、「気持ち」なんですよ。
「それなら陰でこっそり渡せばいいじゃん?」と思うかもしれんが。
それこそ「最後の舞台に花を添える」意味でも、
わざわざ記者会見の最後の「締め」で渡す。

せっかくなら、最後の舞台で「大きな花束受け取ってる」姿、
演出でもね・・・映像に、写真に残してやったほうがいいじゃんか。

「花子ちゃん、いつも花束、自腹なんだって? 知らなかった。各社から500円ずつでもカネ集めればいいじゃん?」
「うちの社で、あの写真使わせてもらったから少し払いますよ」
なんて気を遣ってくれる同業者も、もちろんいる。

・・・。いらん。一銭たりともいらん!

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会見後、取材陣の皆さんと雑談。

「花束あげるのも、私、あとは魁皇くらいで終わりだな~。あとの若い力士はよく知らないもん」
「朝青龍には?」
「アイツになんてあげるもんか!(笑 すみません。愛情の裏返しの言葉です)・・・ってかあげる人たくさんいるんじゃない?」
「プロレスの乱入みたいに花束で殴りかかってみれば?(笑)」
「いいね、それ!」

と笑っていたんだが。
引退会見って必ず師匠と同席。
思わず、高砂親方のほうに、
「おつかれさまでした・・・コイツのせいで」
と花束あげちゃいそうだわ~。だはは。