10 Nov鳴戸親方、追悼。

先日のブログの続きで、
稀勢の里の番付発表記者会見の写真なども
UPしようと思ってましたけど。
相撲ファンの方のみならず、みなさんご存知の通り…。

7日、鳴戸親方が急逝されました。

実は、
ちゃんこの取材で直前の5日に九州場所宿舎にてお時間を戴いていた花子です。
しかし。ねぇ。
一連の週刊誌報道もあり、
「申し訳ないですが、取材は延期していただけないか」
と言われたのです。
わざわざ事前にお電話を戴けたので、対処できました。
これだけでも、実はありがたい。

報道が数週にもわたることになり、なかなか冷めやらずに。
協会からの事情聴取などと、いろいろと派生しましたから、
「今はちゃんこについて悠長に語っていただく時期でもないかな」と。
至極当然。
しょうがないことです。

でも、別のお仕事もあり、たまたま番付発表の取材に行ってたあたくし。
キセの大関獲りの会見にお邪魔しておりました。

鳴戸親方は、どうやら私のことを覚えてくださっていたようで、
「今回はごめんなさいね。また機会があったらよろしくお願いしますよ」
と、わざわざ声を掛けてくださいました。

角界一の美味しさを誇るという鳴戸部屋のちゃんこ。
今回はキセの大関獲りに関連して取材を申し込んでいたのですが、
「連載の最後を〆てもらおうかね?」
なんて、勝手に関係者と話してたくらい、
「究極のちゃんこ…ちゃんこの横綱部屋」
と、楽しみにしていたのでした。
いずれ追悼記事としても、
「鳴戸親方直伝のちゃんこ」
取材…させていただきたいと思います。

〆切りギリギリのスケジュールを予定していたので、
結果、間に合わずに連載記事を一号飛ばすことに。

いいんです。それはね。

ただ。

今振り返ると、
「鳴戸親方のお話…(初代若乃花イズムを継ぐ)
ある種の『信念』を持ってもいて。
稀有な親方の肉声をお聴きしたかった。
最後のチャンスだったのに」
と残念に思うのです。

そして、以下。
親しい友人向けのmixi日記に書いたのだけど。
転載しちゃいます。

「キレイゴト」ばかりじゃない。すっげぇ(?)花子は嫌なオンナだよ。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちゃんこ関連での取材予定が、新潮の一連の報道で飛んじゃったのだが。
それはそれでいい。

人づてに、私の昔からの知己の編集者が担当した記事だと聞いた。
もちろん、彼からは私に連絡は一切ない。
「私はそーゆースキャンダル記事には関わらない」というスタンスを、
彼はわかってくれているから。

~~

鳴戸親方急逝。
明日発売の号の「早刷り」を別編集部からファックスしてもらった。
「ほう~。こう書くか」。

~~

新潮の、その担当編集さんに思わず電話しちゃった。
もちろん笑う場合じゃないけれど、
ここはあくまでも「大人の会話」として、最初は冗談交じりもあり。

「ったく。書いてくれたわよね~。因果関係はあるかないか、わからないが。
ホント、アンタね、ヒトをひとり追い詰めたのかもしれないわね? 
それを肝に銘じて生きていきなさいよっ」
「いや~。実際に上がってくる話(略)・・・」
「私も現場取材してて、記事はまったくの嘘ではないのだろうなとわかるところもある。でもね、結局、逆恨みして辞めていった子の話ばかりでしょう? それだけで記事を構成するのはどうか、とも思うの。新潮の編集方針はわかるわ。意地悪オヤジ雑誌だもん~。でも、あまりにもバランスを欠いていないかね? 客観的に見てもね」。

・・・でさ。

「・・・今回、『後味』悪くない? これ、一生背負ってくんだろうね。それも編集者だよ。因果な商売だよね」
「は~。ホントに・・・」

   よく言われるけど、ペンはヒトを殺すこともある。
      
        時に刃物より鋭い。エグい。

今日、昼間、あるおかみさんとたまたま話してたけど、
鳴戸親方の訃報を聞き、昔受けたバッシングを思い出したそうだ。
「親方。(=ご主人のことね)あの頃はよく倒れなかったね、頑張ってたんだね~」
って、思わず涙が出て背中をさすっちゃったわ、って言ってた。

   
  それくらいのことなのだ。
  第三者は週刊誌やネットで目にし、ただ流すだけの情報でもさ。

   いや。本当に難しい。 編集者さんだって「仕事」でやってるんだよな。
   実際、アタシだって同じ立場だったらわからない。
   考えてみりゃ、アタシも偉そうなこと言う立場じゃないけど。

  マスコミの末端にいる「ちょうちん記事ライター」として考えさせられた。