写真は、初日。
国技館上の満月。見た目ではもっと大きかったのに、
写真に撮ると小さくなっちゃうな。こんなはずじゃないー。
でも、自分の目に見えたまんま・・・そのまま憶えていればいい。
心に、満月のカタチを。
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久しぶりに飲んだ。「彼」の同級生と3人で。
彼の昨今の「事情」あれこれを知ってはいたのだが、あえて触れなかった。
「男のプライド・面子というより、ひとりの人間として…もしかしたら傷付いているかも」
とも想像していたから。
はっきり言って、心配しながらも彼の心情を想像すると、
会いたくなかった花子。
でも、今日は、何も事情を知らない彼の同級生にたまたま誘われ、
酒席に同席したのである。
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「あ・・・元気ないな。いつもと違うな」
まず顔を見て、そう感じた。
そのうち、彼が堰を切ったように話を切り出してきた。
「オレ、今回の一件、本当にショックでね・・・(略」
驚いた。
彼の弱音を聞くのは・・・初めてかもしれない。
いや、思い起こせば2度目か。
嗚呼、きっと溜めていた心のうちを話したかったのか。
先に帰った彼の背中を、暖簾を上げてこっそり見送っていた。
次の店に、ひとりで行ったのかな・・・飲んじゃえー飲んじゃえー。
・・・親方はつらいよ、じゃなく。 男はつらいよ。
そんな背中を見る「女もつらいよ」。
長い人生においての「月の満ち欠け、潮の満ち干き」。誰にでもあるわな。
とりあえず「地」に足をつけて踏ん張ればいいんだ。
流されないよう、埋もれないよう。
自分の決めた「定点」でブレずに、ね。