01 Julハダカの男たちのオカネ。

ギャンブルに興味のない、ある若い親方が言った。
「相撲界はなんでギャンブル好きが多いかって? 
それは『金と暇』がありすぎるからだよ」
って。

ふむ。
金もなければ、時間もなければできないもの・・・それがギャンブル。
花子はパチンコ好きですが、やっぱり「お金の余裕がある」「仕事が暇」な時しかやんない。
ってか、物理的にできないもん。
それでもやっちゃうヒト・・・「ギャンブル依存症」で身を持ち崩しちゃうのかもね。
できうるなら、「男で身を持ち崩してみたい」今日この頃(笑)。

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先日、久しぶりにプロレスを見に行った。
面白かったな、新団体の旗揚げ(?)なのだったっけ?
なんだかプロレスを見て泣けてしまった。

「このリングに立つために、みんな努力してるわけだよな。トレーニングや練習やら。んで、プロレス団体はどこも厳しい。一試合○万円なんて安いギャラで、選手はカラダ壊すまでにやっとるわけだ。なんだよ、ネクロ(*知人のガイジンレスラー)なんて流血は本人の趣味としても(笑)膝なんてほとんど変形してるじゃん。フリーの若いレスラーなんて、アルバイトしながらリングに立ってるのも珍しくないしな・・・」

などとツラツラ思い浮かんでしまうのである。

で、だ。

「野球賭博でウン千万~? この子たちが何百回試合すれば稼げる金なんじゃ!」

と、ついつい相撲界の問題を引き寄せて考えてしまうのである。
乱暴にくくってしまえば、「己の肉体ひとつで金を稼ぐ」点においては
力士もプロレスラーも同じだ。

「力士はやっぱり恵まれている部分もあるのだな。そこは伝統文化を担うという点で優遇されているが、メジャーリーグやサッカー選手に比べると、プロスポーツとしては横綱といえども安すぎて(略」

という結論・・・に陥りそうだが実はそうでもなくて。

「賭博力士・・・関取になるまでの苦労は並大抵のものではないはず。裸一貫で苦労してきて稼いだ金を、なんでそんな『無駄遣い』できるんや。それって己を裏切っとるちゃうんかぁ~!」

と、「悔し涙」が流れたのである。
プロレス会場でひとり、涙流してる女なんて傍から見ると気持ち悪いだろうな。
(先日はチキンカツ定食かっくらいながら泣くし・・・どうかしてるね)

別の観点から考えると。
「ごっちゃん体質」って言われるけど、タニマチさんからのご祝儀とか、
「自分で稼がない、汗水垂らさないで簡単に手にできるお金」ってのが、相撲界にはある。
その点、金銭に対しての「価値観の麻痺」って出てくるわな。

以前、「元」おかみさんが言ってた。とっても真面目な女性。

「花子さん、私の考えを聞いてくれる? たとえ15歳の序ノ口の子でも、土俵に上がったらプロなの。場所手当て、という名目じゃなくて、ちゃんと月々に給料を支給するべきだと思うの。そうしたら、『自分のカラダでオカネを稼いでる』っていうプロ意識が芽生える。仕事って、そういうものでしょ? これがないから、後援会やタニマチのヒトにお小遣いをたかっちゃうような、悪しきごっちゃん体質が身に付いちゃうのよ。現代の若い子にとって絶対によくないの」

って言ってたのを思い出した。

確かに、そうかもなぁ。今思えば慧眼のご意見よね。
この点ひとつ取っても、ホント、本質・根本から相撲界は変わらなきゃいけないのかもなぁ。

  かなり大変・・・ですね。こりゃこりゃ。 ふー。

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