今日はある取材で、某部屋にチャリンコでキ~コキコ。
昨今は10時前に稽古が終わってしまう部屋もあるなか、
(もちろん、力士の人数にもよるからね)
今日おじゃました某部屋は、昼12時過ぎまで稽古してた。
ヘロヘロになってる稽古後に、ふたりの関取にあれこれと撮影させてもらう。
お風呂に入る前に、ざっと砂を落として床山さんにマゲを直してもらって、
ある力士は、「撮影ならばちゃんとしないと」と、わざわざヒゲまで剃ってくれて。
若い衆たちも取材風景を面白がって、あれこれアドバイスしてくれたり、和気藹々。
とても楽しい取材ではあったし、
せっかくの機会だから、もっとたくさんお話したかったんだけど。
「これからお風呂入って、ちゃんこ食べて、やっと昼寝かぁ…何時になっちゃうのかな」
と思いを馳せると、
必然的に「マキ」に入り、チャッチャッと済ませてしまう。
今日のカメラマンさんは相撲に造詣が深くもあり、
相撲界事情を本当によく知ってる。
「力士の負担を最小限に」と常に思ってくれていて、めっちゃシゴトが早い。
「え? もういいの? ちゃんと撮れた?」って心配しちゃうくらいなんだが。
「安い(?)・早い・うまい」の3拍子カメラマン。
そして花子も「安い・早い・うまい(=?かはともかく)」を自負しているよ。
だって原稿って、写真と違って後でどうにでもなるからね。
無駄な写真は撮らない、無駄なことは訊かない。
冷蔵庫にある材料だけで料理する、節約主婦タイプ(笑)。
「じゃ、今日はどうも~!」
と30分弱で帰って来たけれど、
こんな取材ばっかりじゃないのよー。
先日、別の部屋に別件で取材に行った時のこと。
カメラマンさんがあーだこーだと力士にポーズを指図する。
もちろん「少しでもいい写真を撮りたい」とのプロ魂なんだけど。
当然よね。
でも力士が次第に不機嫌そうな顔になり、まったく笑顔を作れない状態に。
眉間にシワ寄せて、わざとしかめっ面するのよねぇ。
「おいおい! 今日は親方夫妻の取材で、アナタはおまけなんだよ。
まだマゲが結えない序二段力士がエラソウに、なんだその顔は?
師匠に恥をかかすな。師匠のためにも、ここは笑いなさい!」
・・・と言いたかったけれど。もちろん言えませんわな。
(ちなみに師匠夫妻は、カメラに向かって満面の笑顔を向けてくれ、
その背後にいる力士の顔については、まったく知るよしもありません)
花子は、「ごめんね、ごめんねぇ。悪いねぇ。もうすぐ終わるからねぇ」
って子どもをあやすかのように、力士のご機嫌取っちゃってたわ。
これ、いけないことだったかも。
ふー。
ううん。いつもご協力、多謝。力士たちのお陰で花子のシゴトがあるし。
あたしの恩返しの方法ってなんだろねぇ・・・。
って、実は身に染みてわかっている今日この頃。アラフィフよ。