また自著の宣伝になっちゃうかな?
って、「今宣伝しないでいつするの! 冬しか売れないだろうに!」
というところですが。
現在発売中、「秘伝!相撲部屋ちゃんこレシピ」(文藝春秋)について、
スポーツライターの藤島大さんがこんな書評を書いてくださっていた。
↓
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO49164930U2A201C1NNK001/
お会いしたことはないけれど、
藤島さんの文章って、かねてから本当に大好きで。
同業者(?)として嫉妬するどころか、「感服」「感動」しちゃうんですよ。
ラグビー愛に溢れる藤島さんだからこそ、
花子の「相撲愛」を汲み取ってくださったのかな。
担当編集さんともどもヨロコビ、身に余るほどの光栄、でした。
とにかく。
花子の本はどうでもいいから、この書評だけでも読んで!
ってくらい(笑)。
書評、そのまま「素敵なコラム」なんです。
相撲界の男たちの存在価値を、そこはかとなく「感じて」くださってる。
花子は実は、そこが一番、うれしい。
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この本の「はじめに」。巻頭のページ。
春日野部屋のちゃんこ長さんの写真を、イメージ写真?として使っている。
使う写真や装丁・デザインは、一切「お任せ」で、
花子は口を出さなかった。
でも、彼の・・・一見「地味」で「殺風景」な写真を使ってくれて、これまたうれしくもあった。
近所のスーパーで、だいたい4時過ぎ。バッタリ会うちゃんこ長。とっても穏やかな力士さんです。
挨拶してちょっと立ち話したりすることもあるけど、
ひとり食材を吟味し、レジに並び、自転車に乗って部屋に帰る彼の姿を、
いつも「盗み見」ていた(笑)。
ちゃんこ取材時、寡黙に淡々と調理しつつも、こちらの質問や要望にきちんと過不足なく答えてくれていた彼。
冗談を言うわけでもなく、でも、楽しそうでなくもない・・・嫌がってるわけでもない。
「真面目な子なんだなぁ」と思っていたけど。
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今日、遅ればせながら部屋にこの本を持っていった。
「今、ちゃんこ長は買い物に行ってます」とのことだった。
部屋の前で30分ほど待っていたら、彼が帰って来た。
本を渡し、このページを開き、「なんだか、勝手にあなたの写真使っちゃったみたいで、ゴメンね。でも、プロの編集さんやデザイナーさんが、この写真を『いい』と思って使ったんだと思うのよね。私も、なんだか雰囲気あっていい写真かな、と思った」
「いや~。なんだか恥ずかしいというか・・・。もらっていいんスか? これ」
「もちろんよ。いろいろご協力ありがとね。また、スーパーで見かけたら声懸けるね~。またね!」
と、ノーメイクで自転車に乗り、私も買い物袋を提げた姿での「ご近所さん」同士の会話。
彼の稽古姿をちゃんと見たことはない。いつも短い話しかしない、「近所のスーパーで会うお相撲さん」。
寡黙で真面目な、職務に忠実なちゃんこ長・・・相撲界には、ホント、いろんなタイプのお相撲さんがいます。
密かに彼を応援しつつ・・・明日もスーパーで会えるかな。
両国に住んでてよかった。