26 Jan「女の花道」。

今日は両国駅前の「ちゃんこ 川崎」のおちゃんこ取材を終えて、
花束持って国技館に。
「え? 誰かまた引退したの?」って、横綱審議委員の内館牧子センセですよ。
10年の任期満了で。

お着物だろうし大きい花束だと邪魔になろう、と可愛らしいブーケにしてみたわ。
今日はいつになくすごい報道陣。
「場所中泥酔パトカー騒動」の末に優勝した朝青龍に、
「最後のダメ出し」をみんな期待してる。
センセは報道陣に壁を背に立たされ、周囲をぐるりと囲まれちゃって、
これじゃ逃げ出せない。
センセ自身も最後だから、とサービスしてくださったのか。
20分もお話してたわ。

私は圧倒されちゃって、囲み取材が終るのを離れて待っていた。
詳しい発言内容なんて、明日新聞で読めばいいもーん。

協会職員の人が私のブーケをちらっと見て、
「佐藤さん、それはいいことだね。本来なら記者クラブが先生に大きな花束でも贈らないと。今までさんざんネタにして来て紙面が作れたんだから感謝しなきゃいけないはずなんですよ」
「そうですよねぇ。う~ん・・・きっと男ばかりで気が利かないだけですよ(笑)。朝青龍だって『恩讐の彼方』で、いきなり大きな花束抱えて現れたら、それはそれでたいしたもんなんですけどね~」
なんてね。

協会職員の人と相談して、なるべく目立たないところで花を渡したい、
相手は力士じゃないし,
同じく勇退なさる石橋委員長には花持って来てないし(笑)、
あまり写真バチバチ撮られたくもないんですわ・・・と、
そっと移動して、待機してたら。

「花束係、どこ行った~!?」「いたぞ! いたぞ!」
ダダダダダ~とカメラマンの大群が走ってくる。
報道陣に見つかり、結局はセンセとふたりで大量フラッシュを浴びるハメに。
とほほ。

「厳重注意厳重注意って、もう5回目。普通の企業ならクビです」
「歌舞伎なら、今回の事件を起こしたら翌日は休演させて舞台に上げません。どれだけ甘いんですか」
「5回目・・・引退勧告に値する」

と、いつになく横審委員の各先生たちはご立腹だったそうだ。
協会首脳陣は「シ~ン」と、一言も発せられなかったそうよ。

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内館センセ、少女のように(?)ブーケを喜んでくださいました。
昨年末に、たまたまディナーショーで席が隣同士。
いろいろお話もできたけれど。
いつかゆっくりと、相撲談義をしたいものですよ。

「怒りや批判、苦言を言葉にする」「・・・持続させる」って、
すごいエネルギーがいること。
「言ってもしょうがないわ」「どうでもいいや、もう」って思っちゃう、
諦観しちゃったほうが楽なんだもんねぇ。
ずらりと居並ぶ男たちを前に、「物言い」つけ続けること・・・並大抵のことではない。

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小さなブーケを胸に「女の花道」を引き上げて行ったセンセを最後まで見送った。
センセ、本当にお疲れ様でした。
・・・これからも、センセのフィールドで、そのままでいてくだされ。