15 Apr今、お相撲さんが・・・相撲協会のできること。

今日は日本相撲協会による3回目の「炊き出し」が、調布の味の素スタジアムで。

まずは相撲健康体操。
あたたかな日差しの下、スタジアムの人工芝で。
四股は邪気を払い、地を鎮める・・・
みんなで四股を踏み、「よいしょ~!」という掛け声が響いた。
本当によく反響するのに力士たちも驚き、
余計に大きい声を出してみたりで、みんな笑顔に。

三役以上の力士たちが自らちゃんこをよそって。
みんな、着物のたもとをちゃんと紐ではしょって・・・甲斐甲斐しいオシゴトぶり。
国技館サービス食堂部の方(真ん中)が、心配そうに(?)見守ってもいます。

もう終了予定時間なのに、
被災者のおばあちゃんの話を最後まで真剣に聴いてあげてた白鵬。
「横綱は、いつもそうなんですよ」と協会職員の方の弁。頭が下がる・・・

表立つのは力士たちですが、協会事務職員の方たち、世話人さん、
国技館サービス食堂部の方々が、
前日(もっと前か)から諸々を準備してる。
ガスからゴミ箱から、すべて全部、持ち込み。

当日は朝も早くから、ちゃんこを作って備えているんです。
もちろん、後片付けだって。


本当に「裏方さん」の大切さを実感・・・。お疲れ様です。

「炊き出し」には欠かせない存在、「ちゃんこの達人」世話人の友鵬さん。
(言うまでもなく右側ね)

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「はじめてちゃんこを食べました。本当に美味しい! お代わりしちゃいました」
「お相撲さん、土俵ではあんなに強そうなのに、本当に優しいのね・・・」
「名前、全然知らないけれど(笑)、みんな大きくて力持ちで、見てるだけで頼もしいですね」

ありがたがって、涙しちゃってるおばあちゃんもいたりして。
「冥土の土産になったよ・・・」
「お、おばあちゃん、せっかく助かった命なんだから、そんなこと言わないで長生きして!」
と笑う花子。

お相撲さんってスゴイ。
・・・その「存在価値」に改めて気づく。
「あんたたち、相撲が弱くても、多少ヤンチャしてても、
今は生きてるだけで価値あるよ、よかったね~」
と乱暴に力士を励ましてもみる(笑)。

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大山親方(元大飛)が、そんなみんなの姿を見守りながら、感慨深げに言っていた。

「これが本当の『相撲道』なんだ。
古来から日本とともに・・・日本国民とともに存在するのが大相撲。
今だけじゃない。復興には時間が掛かる。我々も5年、10年と続けていかなきゃな」

       深くうなづく花子であった。 

   ・・・「この仕事をしていてよかったな」と感謝できた1日。